前回に続く記事となります。リードを完成させていく中で私の考える大事なポイント。①では振動についてお話ししました。話を先に進める前に「振動」についての補足をさせていただきます。逆説的に見て説明をするのも大事だと思いましたので。
振動がしにくいリードはどんな感じ?かというと「重い」「苦しい」「バテル」という言葉があげられると思います。これらは結果的には「自由な演奏ができにくいかもしれない」ということに繋がっていくと思います。
リード全体が程よくまんべんなく振動していると楽器全体が振動し、息も健康的に吹き込む事ができ、それが心地よい、健康的な演奏に繋がっていくと私は考えます。
ただし。あまりにも振動がありすぎると今度は暴れるだけになってしまい、これまた結果的にコントロール不可能となってしまうリスクがあります。私が思っている程よい振動、クローとは「高い音から低い音まで鳴っていてクローの鳴り始めもスムーズにできる」というものです。
そして程よい振動、クローが鳴るリードを演奏していく上で必要不可欠な事があります。
リードを加える形、アンブシュアを保つ筋肉の力
です。このアンブシュアについては【オーボエ奏法】3つの大事な「支え」その③アンブシュア https://kozuki.de/wordpress/2020/05/21/%e3%80%90%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%83%9c%e3%82%a8%e5%a5%8f%e6%b3%95%e3%80%91%ef%bc%93%e3%81%a4%e3%81%ae%e5%a4%a7%e4%ba%8b%e3%81%aa%e3%80%8c%e6%94%af%e3%81%88%e3%80%8d%e3%81%9d%e3%81%ae%e2%91%a0%e3%82%a2/
で詳しくお話ししています。よろしかったらそちらを読んでみてください。このアンブシュアを保つ力が足りないと結局リードを押し潰してしまい、演奏が難しくなります。このアンブシュアを保つ力がついてくると、他の支えの部分も上手く機能していく、と私は自分の経験上お伝えする事ができます。心地よい演奏を続けられるためにアンブシュアの形を保つ力は必要不可欠だと私は思います。
「私の考える大事なポイント、①振動(クロー)」についての補足として「振動しにくいとどういう不具合が出やすいのか」、「程よい振動(クロー)のリードを今度は支えていけるアンブシュアの力について」お話ししました。今日はこの辺で。最後まで読んでくださってありがとうございます。
Viel Spass und Freude am musizieren! 音楽に楽しみと喜びを★ (2020年9月21日)