4月から、長らくサボっていた水泳を再び本格的に始めました。幼い頃にスイミングスクールに通わせてもらっていたおかげで、しばらく泳がなくても平泳ぎやクロールは難なく泳げるのはありがたいことです。

さて、久しぶりに再開した平泳ぎで改めて思ったことがあります。ずっと前にも「水泳とオーボエを吹くこと」について記事を書いていますが、今回はもっと具体的に「水泳の、平泳ぎの呼吸はオーボエを吹く時のそれとやっていることは同じかも」という内容です。どういうことでしょうか。

オーボエという楽器はその吹き口であるリードの開きがとても狭いために、息の量はたくさん必要ありません。むしろどんどん息を捨てていかないと苦しくなっていく楽器です。そこで息をどれだけうまく吐くかというテクニックが必要になります。特にバロックの曲などは休符(休み)が少ないので曲によっては(というか殆どそうしていますが)「まず息を吐く箇所、そして吸う箇所」とわけて楽に吹き通せるように(私は)トレーニングしたりします。

そこで今日のお話の水泳・平泳ぎに戻ります。私の場合、平泳ぎはクロールと違って比較的ゆったりと泳げるスタイルなので呼吸も初めは苦しいですが何往復かするうちに落ち着いてきてどんどん楽になります。「まず水中でしっかりと吐ききって、息継ぎで顔を水から出すと同時にもう一度息を吐ききって最後に必要な分だけ吸う」というリズムが生まれます。これを繰り返していくとどれだけでも泳げます。

これって、オーボエを吹く時と似ているのではないかな、と思ったわけです。オーボエもとにかく要らない空気を捨てる、捨てきったら自然に空気が入る、そして大量に空気を吸う必要は全くない。あくまで自然な感じで、です。このリズムと感覚(吸う空気の量)がつかめるとオーボエを吹くことはどんどん楽になってくるはずです。
まるで自然に呼吸するようにオーボエが吹けると最高ですよね。息を吹き込み音を出している時は「まるで歌うように、自然に」息を使いたいですし確かに出来るのですが、残念ながら「と同時に意識して要らない息を捨てていかないといけない」楽器です。

水泳はとても良いです。スポーツと音楽ってやっぱり繋がっているところがあるな、と思ったのでした。今日はこの辺で。いつもブログを読んでくださってありがとうございます。
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