「Masako、あなたの作るリードはそれはそれで一つのスタイルとして良いけれどここで学んでいきたかったらリードのスタイルもアンブシュアも吹き方も全て変えてもらうことになるよ」
「!!!!!?」
ドイツでの生活と歩んできた道のりが自分のオーボエリード作りの技術の礎になっています。そんな七転び八起きな経験についてお話ししていきましょう。

日本でもオーボエリード作りはしっかり学んでいて自分でもそれなりに出来ていたと思っていました。そして現地の音楽と文化に触れたいと思いドイツのデトモルト音大へ留学することとなり初めてのレッスンでS師匠とアシスタントのM姐さんに言われたことです。

私が作ったリードを吹いて「Masako、あなたの作るリードはそれはそれで一つのスタイルとして良いけれどここで学んでいきたかったらリードのスタイルもアンブシュアも吹き方も全て変えてもらうことになるよ。これから色々なことを伝えていく中で何か不具合が起きた時、私たちのスタイルだったらその問題の原因がわかりやすいし解決策も伝えやすい。特にリードのスタイルには徹底した柱があってね、それに伴ってアンブシュアや吹き方も変わってくるのよ」と言われたことをよく覚えています。

早速アシスタントM姐さんのリードを吹かせてもらいました。以下、私の心の声です。
(んごっっ....お、音が出ない)
(そして...こんなにしっかり振動するの?)
(どうやって吹くの?)
(M姐さん...ど、どういうアンブシュア...凄い、ムキムキ💪🏻なんですけど)
(音凄い...空間が鳴っている感じ...)
(あんなムキムキ💪🏻アンブシュアの割に聴こえる音はしなやかで滑らかでキラキラしている...)
(そしてS師匠はパヴァロッティのような輝かしい音なのは変わらずだ、凄い...)
(こんなん...どうやるの?)
(これ...リードのタイプ全然違う...よね...)
(ヤバい...?)
はてさて、どうなることやら...
もちろんこのお話は続いていきます...

※今のリード、そして販売しているリードはそこからどんどん進化していき吹きやすいものになっていますのでご安心ください😅↑の描写はスタイルの違うリードを知っての私の動揺を表しているものです
※そしてどのタイプが絶対的に正しいというものはありません。誰にどのタイプが合うかというのは人それぞれです。私は「徹底的に機能にこだわる」製作スタイルというものです
※独歩ーーみんな大好き岡山の地ビール(私も大好き)という意味ではありません。ドイツ🇩🇪の意味と地道にコツコツ努力してきたイメージ(独立独歩)を重ねています