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【イングリッシュホルン】その音って...

今回は微妙なタイトルになってしまいました。爆音ばかりを追い求めて意味不明の試行錯誤をしていた私、イングリッシュホルンの恩師に出会い、自分の体と吹き方に合ったマテリアル(シェーパーやボーカル)に変えたら随分と演奏が楽になった所までお話ししました。

今回は、イングリッシュホルンの音色/響きというものについて私なりの考えをお話ししようと思います。

皆さんは、イングリッシュホルンの音色/響きはどうあるのがベストだと思いますか?これはある意味意地悪というか...そんな問いかけになっています。「柔らかい音」「ずっしりと重厚な音」「丸い音」色々と思い浮かべられると思いますが... 言い方を変えれば、「明るい音にならないように」という思いをふまえている事がわかります。

私の考えはこうです。

イングリッシュホルンの音というのはもともと牧歌的で丸いのだから、余程のことが無い限り「明るすぎる」と心配する必要は無し。丸くて暗い音というのを求めすぎる必要は無し。では何に注意するのか?

安定した音程と、音域によって鳴り方/響き方が大きく変わらないこと、また、それができるリードとボーカルを選ぶ/作る/ことです。そして何より「自分の吹き込む息に無理がなく息がちゃんと音に反映されていること」だと思います。

私がいつも書いていることと重なりますが...

『自由に息を使って演奏することが自分らしい“その人の良い音”になる』と思うのです。機能がまず先に来てその結果があなたらしい音になる。それはオーボエもイングリッシュホルンも変わりません。ただし、イングリッシュホルンはオーボエに比べて「ボーカル」というアイテムが一つ増えるわけで... 可能性が広がると言えますが裏を返せば選択肢が多くなり迷う...というリスクもあるわけですよね...加えて、高い音になるほど狭い響きになってしまうのでその辺りも気をつけなければなりません。

では、私はどんなポイントに着目して「音程が安定し、鳴り方の出来るだけ均一なボーカルとリード」を作っている/選んでいるのか。次回が最後になる予定です。ここまで読んでくださってありがとうございました。

Viel Spaß und Freude am musizieren!! 音楽に楽しみと喜びを⭐️